子育てにおける 教育・学習について 他


今後10~20年でおよそ50%の仕事が無くなる?

 

 オックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン准教授の公算では、10~20年後、今ある職業702種のうち、およそ47%がAI(人口知能)の発達や自動化により人間の手から離れるとされるデータが出ております。つまり、人間の仕事が無くなるという事です。

 これが真実となるかどうかはさなかではありませんが、そうなる可能性は極めて高いでしょう。どんな時代でも職業は変化していきますので当たり前の事なのですが、問題なのはこれまでは、職種が変われど「人間」が働き生産をしていました…。しかし、これからは違います。ロボットやコンピューターがその仕事を担う事になります。つまり、今までの様に機械的に言われた事をやっていれば良かった仕事は「人間」の手から離れるわけで、そういった事しか出来ない「人間」は職に着けなくなるのです。

 

 今、教育の世界は変わりつつあります。情報処理能力(偏差値)の時代から生きる力(人としての能力)の育成へと転換しているのです。これからの時代で生き抜く為に(せめて職にありつく)為には、

① AIやコンピューターではできない事をやれる人間

② AIやコンピューターの上に立てる人間

にならなければなりません。

 ゲームに没頭しているそこの少年!!既に頭の中はゲームに支配されていませんか?どんなに工夫してもそのゲームはプログラムされた範囲でしか動きませんよ!!(今のところ…笑)


大学入試が変わります

 

 H32年より移行期間を4年として大きな大学入試改革が施行されます。現在、中教審等で論議されているところではありますが、偏差値という概念が無くなり、能力の低い子供が大学へ進学できない1次試験による選考、そして2次試験ではより学力試験は排除され、能力判断主体の試験が行われるようになります。その時、既存の予備校も大きく変貌し、多くの学習塾、そして大学が淘汰される時代がやってきます。欧米化される入試方式には今から準備をしておかなければなりません。

 今の小学生は、確実にこの改革後の入試制度の中で大学入試をする事となるのです。実学に基づいた本当の学力が問われる事となります!今から、その準備をしていない子は、どこの大学にも入れない時がやってきます。

 

東京大学が昨年示したH28年推薦入学概要です

http://www.u-tokyo.ac.jp/stu03/pdf/20140129kishahappyo.pdf

これが、H31年入試制度改革後の大学2次試験の指針と言えるべき内容です。一度、ご一読下さい。

 

さ~いよいよです!2020年度学習指導要領改訂審議(案 201702

教育指導要領の改訂審議内容が更新されました。ご興味がある方はご覧下さい。コチラ

 

 

日頃の教育/指導、そして親御さんの性格/性質が子供の学習に反映。

 

子供がテストで、ケアレスミスをする、詰めが甘い、問題をよく読まない…などと感じる事があるかと思います。また、集中して勉強しない、勉強する習慣が着かない…など。実は、そうした事象は、子供の普段の教育やしつけから気を付けて行く必要があるのです。普段忘れ物が多いお子さんは、勉強でも忘れ物が多くなります。それはすなわち、ケアレスミスや詰めの甘い回答にでます。逆に言えば、のんびり屋で常に用心深いお子さんは、ケアレスミスは少なく、その代わりに時間内に問題が解き終わらないというデメリットも出てきます。部屋を片付けられないお子さんは頭の中を整理する事も苦手です。要領のいい子は、問題を7割読んで答えを書き出し、的外れな答えを書く事があります。

 

つまり、勉強の時にだけ、集中しろ・注意しろだのと言っても、その時だけできる子供なんかいないのです。学習力とは子供の能力の一部で、性格や性質がそのまま反映されます。日頃の「教育」から子供が学習において必要な事を考えてあげ、地道に指導する事が、小学生の学力向上には必要となるのです。

 

 

 

中学入試を検討されている親御様

 

昨今の中学入試では、偏差値が高い学校であればあるほど、その入試問題にて、子供の「考える力」が問われております。試験用に準備された知識だけが問われるのではなく、それに加え試験時間内に考えて答えを導くという能力が問われるようになってきました。また、必要な知識も多様化されており、机上の学習だけでは得ることのできない知識の量が問われております。つまり、これまでの知識詰め込み型、パターン学習では解けない様な工夫がされており、当然進学塾においてもそうした子供の基礎能力指導を行っております。

 

さて、そこで重要となるのが入試対策となるのですが、実は進学塾でも暗黙の常識として、小学校低学年からの詰め込み型の学習指導は望ましくないと言われており、伸び率だけを言えば、5年生の夏休みから入試対策を始めるのが最も効率が良いと言われております。あまり早い時期から学習を始めてしまうと、頭が固くなり伸び悩む事が多いのです。

但し、重要な事は入試対策の勉強を始めるまでに、基礎学習能力(思考力、論理力、集中力、自立性…)が養われているかということです。出来る子は、何をやってもできます。それはこの基礎学習能力の差にあります。

そして、もう一つ「中学入試」をするのは子供です。基礎学習能力の成長が著しい「学童期」に、かえってその成長を阻害させるような事にならないよう、子供の主体性を大切してあげて下さい。合格するかどうかよりも、それに向けてどれだけ本気で真剣に取り組んだかを評価して下さい。本気でやって落ちたなら、次、高校入試でまた頑張れますので…。

 

 

寺子屋一心舎は、中学入試対策は行っておりません。しかし、学習指導(使用教材)をはじめ、1日3時間にわたり基礎学習能力の育成を行う授業は、中学入試対策の基礎とも言えます。

 

 

勉強が苦手な子には、まず「お勉強」をさせる前に「する為の準備」をしてあげて下さい!!

 

お子さんが小学校に入り、引き算ができない、割り算ができない、漢字が覚えられない…など、勉強面においては心配をすることがあるかと思います。しかし、初等教育において言わば基礎的な学習ができない子は、そもそも「勉強」をする「脳」の準備ができていないのです。

「勉強ができない」→「ドリルを繰り返しやらせる」→「計算ができるようになる・漢字がかけるようになる」という流れは、完全な対処療法です。医療同様、対処療法も必要ですが、「学習」はそれだけでは無理です。根本的に学習するのに必要な「脳」を育成する必要があります。それは、「集中力」「忍耐力」「探求心」「好奇心」…など、様々な要素があるのです。そうした力を養うには様々な学習が必要で、「お勉強」だけではなく、経験や体験を養うべく幅広い子供の活動(遊びやスポーツ等)、そして家庭や地域による「倫理指導」から学ぶものなのです。

 

寺子屋一心舎では、一日3時間の授業の中に学習・ゲーム・体験学習などを通じ、常に「思考力」を使わせる指導を行っております。特に低学年のお子様は、入った直後は3時間の集中力が持たず、最後の方には簡単な問題もできなくなってしまいます。しかし、3カ月もトレーニングをすれば、3時間頑張れるようになります。是非、ご自宅でもただ勉強をさせるのではなく、普段の子育ての中も含め、その子の本質的な「脳」のトレーニングを考えてみて下さい。また、「親御さん」や「大人の」過度な介入を避け、子供自身が真剣に自発的に取り組む姿勢を引き出す事が重要で、習い事などでは無く自立した学習環境を与えられると、より子供の能力は育って行きます。

 

「グローバル化」に負けるな日本人!!

 

 今、日本は大きな変革期を迎えております。これから世界をリードできる本当の先進国になるか、利己主義が先行する欧米諸国の寄生国家となるのか…。それは、これからの子供達に託されているのです。

 これまで、戦後経済成長を支えてきたのは、私達の親の世代でした。戦前教育を受け、そして世界の先進国から良き物を見極め学んできたのです。しかし、その時代は今、変わろうとしています。世界第2位の経済大国となった日本は、諸外国から学ばれており、追い越され始めているのです。これはただ単に世界的な競争力に負けているという理由だけではない事はご理解頂けていると思います。

 では、今日本人が学ばなければならい事は何なのでしょうか?それは、

① 「日本が世界の諸国に学ばれている事は何か」を理解し、それにプライドを持ち、その日本ブランドを守る事。

② 戦後教育や生活環境の変化で失ってしまった、確かな「日本人力」を取り戻す事。

③ 世界を学び、良い物を吸収し教養を高め、そして諸外国を上回る「創造力」を持つ事。

なのではないでしょうか。日本は、戦後50年間で世界トップレベルの先進国となっているのです。世界は、「日本人力」を知っています。気付いていないのは日本人だけなのです。

 

 私が今、寺子屋一心舎でやるべき事は、子供達の力を引き出す事と、地域・家庭・行政・学校と連携してより良い教育環境を作る事と考えております。上記、グローバルな視点での記載となりましたが、私も子供を育てている一人の親として、皆様の子育てに協力ができればと考えております。私が聞くに、戦後子育て世代の方々は口々に、「自分たちが苦労してきたから、子供達には苦労をさせたくないと思って…。でも、それは間違いだった。」とおっしゃります。「可愛い子には旅をさせろ」とはよく言ったものです。過保護な教育ではなく、子供が自律していく手助けをするのが本当の「教育」ではないのでしょうか。

 

 今一度、「教育」について良く考え、「ただ単に勉強ができる子」ではなく、「考える力を持った確かな日本人」の育成に着目してみて下さい。必ず、これからは欧米の様に日本もグローバル化され、学齢・年齢・地域などは関係なく、「人間力」が試される社会がやってきます!!そして、日本が世界をリードする時、日本人力を持った者のみが、世界で活躍する日がやってきます。

 

<リンク>

福沢諭吉の名言

日本の教育では。「本当の日本人は育たない」(東洋経済ONLINEより)

自国の歴史を知らず、“迷子”になる日本人(東洋経済ONLINEより)

 

 


<<家庭学習について>>

<自宅学習>

お子さんの自宅学習指導にお困りの方は多くいらっしゃるかと思います。自宅学習には二つの要素がある事をご認識下さい。

①学習の補習

②自律学習の促進

往々にして、この要素の「②」が忘れがちなのですが、実は成長段階という側面では「②」の方がその子の成長にとっていは重要と言えます。当然、学習の進捗やその精度を親御さんが確認をし指導をする必要はありますが、過度に介入しすぎる事は返って子供の成長の妨げとなります。わからない問題を苦労して自分で解く事は、誰かに教わり難なく解いてしまうより数段の学習成果となります。達成感や集中力の育成とも成りうるのです。指導は程ほどとし、子供の学習に向かう姿勢を育てるよう努めてみて下さい。

逆に、極度の無関心も良くないでしょう。忙しい中とは思いますが、お子様の為に一日5分で結構です、学習に視点を当てて下さい。子供の教育について「無関心」は一番の危険な状態を作ります。きちんとしたコミュニケーションを図り、その中に「学習」を意識させる事が重要です。ただし、「勉強をやりなさい!」ではなく、「一緒に勉強をする」という姿勢が大切です。やらされる勉強では、成果を見込む事はできないでしょう。

 

よって、寺子屋一心舎では、保護者様に当舎の自宅学習については指導をしないようお願いしております。又、宿題の有無の確認もしないようお願いしております。


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