塾長のつぶやき㉖進路と生きる道

~その子の為の進路指導~


 

 高校進学に向けての進路指導は非常に手がかかります。多くの親御さんは少しでも偏差値の高い高校を目指させたいと考え、そこに向けての努力を求めるのです。勿論、目標へ向けての努力という行為はとても重要です。しかし、本当に大切なのは高校に入学し、その子が高校3年間を楽しく過ごし、その先の人生に向けてより良い期間となるかどうかという事なのです。子供もい志の通り、志望校へ単願推薦で入学していきました。


  うちの塾には今年卒業予定者が4名いました。一人は中学2年生が終わった時点で評定平均4.5、都内公立のTOP校を目指します、よって3年次よりうちを退学してもらい、同レベルで切磋琢磨できる集団授業を行う進学塾への入塾をお勧めしました、上位5%です。他の子は、① 中学の部活で吹奏楽部に所属しており、勉強は頑張りはするのですがあまり得意ではなく、自尊心に欠ける性格であったので、吹奏学部の強い高校へ特別推薦を受験し進学できないか、本人と親御さんとずっと相談し、本人の意を固め、見事、特別推薦で合格していきました。② 小学生の頃からずっとうちのロボット教室に通っている子で、中3までロボット教室を続けました。勉強は大の苦手ですし、勉強もしません。その子には中2の頃から工業高校へ見学に行かせました。楽しそう…、ですよね…。それから、多少ではありますが勉強もするようになり、見事、予定よりワンランク上の工業高校に入学しました。 ③ 陸上競技のクラブチームに入っていた子。勉強も全然やらないし、私立の単願推薦しか考えていないからもっと勉強して上を目指させてもらいたいと言いう親御さん。このケースは親御さんを説得する必要があります。それでいいじゃないと…。その子はその私立に入り陸上を本格的にやりたいと言っておりました、そして付属の大学へ進学し体育を勉強したいと言っています。それでいいじゃないですかと…。

 長くなりましたが、個人的には高校なんかどこに進学しようが自分の人生の道筋は変わらないのだから、あまりそれにこだわる必要はないと思っております。ただ、こだわる必要があるのは、高校進学に向けてどのように何に取り組むかと、その先の人生において有意義な3年間を送る事ができるかという事が重要だと感じております。取り組み方は千差万別で一人一人の道と照らして合わせて考えてあげる必要があります。大人ができる事は、その子の道をある程度予測してあげ、高校3年間がその子にとってより良い人生の期間となるようアドバイスをしてあげる事にあります。判断は本人です。本人が判断したのであれば、その進路は失敗はないです。例え、退学するような事態になっても本人の責任なので、本人がこれからの人生で取り返せば良いだけであり、それもまたその子の道です。

 かつて、少しでも上位の高校に入学させたいという親御さんの意向で、実力以上の高校を受験させ定員割れのおかげで受かってしまった子がいました。結果1年の2学期で「1」が4つ…、退学の印篭を渡されたかわいそうな子もいました。


 悲惨な3年間→つまらない3年間→普通の3年間→楽しい3年間→幸せな3年間、「幸せな3年間」を送った経験をさせてあげたいと思いませんか。人間はだれしも幸せに暮らして行く事が目標であり、今を愉しみ、未来を創りあげていく事で、その人が本来進むべき道が開けてくるものなのです。

 

 

素直に、楽しく、懸命に