塾長紹介・メッセージ


はじめに

 

~優秀な人材を育成する為に~

 どの様な業界でも、良い物を創造し続ける事ができる「優秀な人」と「そうではない人」がいます。例えそれが医者であっても、街中のアルバイトであっても必ずそこには差が生じるのです。私は、大学を卒業し10年程一般社会の中で働き、その歴然たる差を目の当たりにしてきました。恐らく皆様もそれを感じた事は少なからずある事かと思います。その差は決して「学習偏差値」ではありません、「人」としての能力の差なのです。

私は10年前、その“優秀な人材を育成したい”という信念を持ち、自分なりの考えの基、ここ寺子屋一心舎を設立致しました。しかし、私も偉そうな事を言える程、「優秀」な人間ではありません。稲盛和夫、松下幸之助、イチロー、カーネギー…、沢山の能力に秀でた成功者の本を読み、その差はどこにあるか勉強を続けて参りました。これまで10年余り試行錯誤を続けてきたというわけです。そして、昨今は陸上競技の指導者として高校の部活動指導、小学生の陸上クラブ指導、日本トップレベルの選手指導補助などもやらせて頂いております。そこでは私が師と仰ぐ指導者からも多くの事を学びました。そうした中で、彼らが共通して語っている事を要約させて頂きますと、

 

    人にはそれぞれ生まれ持って与えられた使命があり、思い続ければ必ず実現する

    素質とは使命であり、どんな苦難があってもやり続け、成し遂げる事ができるもの

    人生をシンプルに自分の「意」に沿って生きれば、使命を果たせる

    100%全力で成せる事こそが使命であり、最大限の幸せを感じる物である

    世の為/人の為に尽くす事、それが「魂」の修行となり幸せな人生を作り上げる

 

というのです。一見、浮世離れした神事に聞こえますが、これが成功者の共通して言っている内容です。つまり、「優秀な人間」は、生まれ持った使命を全うしている人間であり、それに気が付いてる必要があるという事なのです。これを子供達に教える事は不可能です。しかし、子供達の素直な気持ちを顕在化させ努力値を上げさせてやる事はできます。皆様の子育ての参考して頂ければ幸いです。

 

結びに

寺子屋一心舎では子供達が大人となった時、その子の持つ最大の力を発揮させてあげる事ができるよう、小・中・高とその時期に必要な「成長」を果たせる為の指導に努めさせて頂いております。その子の持つ素直な気持ちを大切に、未來に羽ばたいていかれるよう、「今」を全力で愉しく生きている事を願っております。

 

 

2023年3月 寺子屋一心舎 塾長 松葉優


勉強は大切です。だから勉強に必要な能力を伸ばす必要があります。

しかし、勉強が全てではありません、勉強は個人の持つ人間力の一部なのです。

塾長:松葉 優

神奈川県立横須賀高校卒、国士舘大学体育学部 卒

リーフカンパニー株式会社代表取締役

合同会社NRP代表、狛江市陸上競技協会 理事長、陸上コーチ

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 小学校2年生の生徒に10+30=?と聞くと、「習ってないからわからない」という子がいました。その子に「10円のあめと30円のチョコレートを買ったらいくらになる?」と聞いても分からな…と言いました。これは、昨今の教育環境の問題を浮き彫りにしているなと、強く感じてしまった一事象です。こうした子供達は、自分で買い物をした事がないのでしょう。親御さんはきっと危ないから一人で買い物に行かした事がないのかもしれません。(都市化による、地域コミュニティーの希薄化の問題)また、学校では2+3=5、4+8=12と、常に反復のドリル方式で教えます。子供達は足し算の本当の意味やその足し算の使い方をわかっていないのです。(パターン教育による弊害)そして、習っていないから分からないという発言は、言い換えれば考えてないという事なのです。(常に大人のいる環境で育ってしまった主体性の欠如)こうした様々な問題により、多くの子供達が、あまりに上辺的な部分でしか物事を考えられなくなってしまっているのです。

 

 そうした環境の中で、現在日本国内においても、大きな教育改革が始まっており、さらには国際的なオープン教育手法である「イエナプラン教育」やその思考性や教育倫理観に教育価値を見い出す「国際バカロレア教育」などの考え方が台頭してきており、教育の考え方が根本から変わろうとしてきております。

 しかしながら、実はこうした国際的な教育における価値観/理念や手法の多くは、本来日本の古き「家庭教育」「地域教育」さらには「寺子屋教育」に取り入れられていたという事も忘れないでおいて頂きたいのです。

 例えば、江戸時代の寺子屋でも足し算は算盤を使い熱心に教えていましたが、今の足し算の教え方とはあまりにも違いました。それは、その足し算教育は常に現実と向き合っていたからなのです。教えていた先生が商人であり農家であり医者であり…、つまり学校や塾の先生ではなかったのです。寺子屋では実務教育とされおり、「実」があって初めて「学習」が成り立っていました。これは、国際的な教育思想における「実学的/実践的な教育」「プロジェクト型学習」などにも近似しております。

 

 皆さんも高校生の頃、微分積分…大人になって使わないだろ~なと感じた事はありませんでしたか?実際殆どの人が将来使いません。勿論、数学的な物の考え方という側面では重要な学習ではあります。しかし、寺子屋ではこれを学ぶ必要はありません、もはや学問です。学問と教育を並列で考えてしまう事で混乱が生じてしまいます。15歳程度までの教育で必要なのは学問に興味を持つ為の「基本的な人としての能力」なのです。幼少期に学ぶ楽しみを知る事で、結果、微分積分などの学問に興味を持ち、自ら勉強していこうという力が付くのです。

つまり、ここで私がお伝えしたいのは、勉強とは興味を持てるかどうかであり、そうした人間としての確固たる能力は学童期までに既に決まってしまっているという事です。学童期に無理やり勉強をさせられたという経験を持っている子は、「学ぶ」「考える」という事が既に「面倒くさい」という「脳」が出来上がってしまい、与えらた簡単な事にしか対応できなくなってしまうという事なのです!

 

 今、学校教育は急速に見直されてきておりますが、これは合わせて親御さんの教育や子育てを考え直さなければいけないというメッセージなのです。これまでのように画一化された学習・習い事で固められた子供の放課後・決めれた範囲内での遊び…これら過度な子供への危険回避は、逆に子供達の本当の意味での成長を著しく阻害しております。また、電子ゲーム依存環境にも一部問題があります。(全てではありませんが)

 幼少期より親に言われて英才教育を受けてきた子の多くは失敗や挫折もなく育ち、結果自分では何も考えられない「お利口さん」が育ってしまいます。今の社会での最大の問題はそのお利口さんだらけの戦後第2次世代の社会人なのです。発想・努力・協調性・問題解決能力…、こうした社会人として必要な基礎能力が逸脱した若者が日本をダメにしていっております。

 

 寺子屋一心舎では、国際バカロレア教育やイエナプラン教育と日本古来の教育観を参考に、現代の教育改革に則った有効な学習方法を考え、考える力から人間力を育てるべく、人としての成長を目指します。

 

考えるという事の第1歩は自分を持つ事!!

 

NPO高校ネットワークさんの出版する「進路と選択 2015年7月号」の巻頭に塾長松葉のコラムが掲載されました!



東京都狛江市和泉本町1-2-5-3F 小学生専門塾 寺子屋一心舎