社会性こそ世界に通用する日本人力

生きる力における社会性とは
生きる力-社会性の育成

倫理/道徳・コミュニケーション力・習慣…


 古くから日本人は「和」を貴重とした文化を持っており、これは昨今の東日本大震災でも世界中で尊重された日本人らしさの象徴でありました。また、例えば明治維新に先進国と対等になるべく日本人は数年間で欧米を訪問し、そのノウハウを吸収した能力は、良いものを見極め順応する能力に代表され、これも日本人の社会性の能力の高さに象徴されております。しかし、この日本人が世界一とも言われる能力に、危機が訪れております。それは、戦後、欧米化された教育にあります。

 

 今日、日本が抱えている問題の一つに、若者の倫理観の無い言動やひきこもり、ニート・・・などがあげられます。これらは、戦前教育をされていない「親」の子供世代が中心と言えます。また、こうした背景には、物質的豊かさの中で失っていった日本人の心の豊かさの減少も挙げられるでしょう。戦前の教育にはあって戦後に無くなった教育。これは、まさに日本人らしさを象徴してきた「和」の教育と言えます。また、日本人の自国プライドの無さも世界的にはよく指摘される問題点でもあります。しかし、これは、戦前はあったのです。欧米各国でも「教育」のスタートは自国愛です。戦後教育改革では、欧米は日本からその教育を奪ったと言っても過言ではありません。今こそ、もう一度日本人の日本人らしい教育を取り戻せる最後の時で、世界をリードする国民教育が必要なのです。

 

 ところで、ではこの「社会性」が「学習」にどうして必要なのでしょうか。「決められた方法」で「決まった答え」を出せばいよい学習においては、社会性など殆ど必要とされないのですが・・・。昨今、求められている回答は違います。上位の私立中学、高校、大学を目指せば目指すほど、「出題者とのコミュニケーション能力」が問わることになってきます。出題者の意図や指示を問題文より汲み取り、自分の知識を使い考えられた答えが要求されるのです。「現代文」では、当然読解力が必要とされますが、その上に文章の背景や筆者の感情を汲み取るなどの能力が必要となります。例えば、社会性が高い人は人とのコミュニケーションにおいても、相手の気持ちや考え方を、その人の言動などから瞬時に察知をしていきます。こうした能力は、学習においても物事を多方面から考え、出題者の意図を読み取る能力へ直結します。

 つまり、普段の生活よりこの社会性を高める事こそが、より高いレベルの問題を解く基礎学習能力となり、その先には確かな社会人力へと繋がるのです。

 

 寺子屋一心舎では、家庭・地域との「共育」を掲げ、複合的な学習プログラムを通じ学習・教育を分ける事なく総合的な指導をしております。また、明治天皇の教育勅語を基本に一心舎の心得10箇条を制定し、徳育にも励んでおります。


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