塾長のつぶやき㉔怒られられようが何だろうが勉強しない子

~怒られても何も損しない事に気が付いてしまう~


 小学校高学年~中学生ぐらいの親御さんからよく耳にする「うちの子怒っても全然効かない」というお話…。子供は大体、小学校中学年くらいまでは怒れば大抵の事は素直にやります。怒らなくても言えば聞いてくれる事も沢山あります。結果、親御さんは小さい頃は素直でいい子だったのにと言いますね。

 

 子供という生物は面白いもので、大人もそうかもしれませんが実は自ら学んだ事しか自らの行動に反映する事ができないのです。そして、子供の学習能力は非常に高いので、ある日気が付いてしまうのです「あ、怒られたって何も損しない減る物ない…」と。逆を言えば、親御さんが繰り返し子供に向けたメッセージを子供は自ら学ぶわけです。この場合、怒るというメッセージを子供にずっと与え続けた結果、怒られてもどうでもいいという学びをしております。

 

 本来、子供には勉強をしてもらいたいという親御さんが多いかと思います。であれば、そのメッセージをきちんと子供に伝え続ける事ができない物かと…。ただし、勉強をしなさい!はこれはメッセージ性に欠けてますよね、命令です。勉強をしてもらいたいと思うのであれば、子供が自ら勉強した方がいいなと気付かせるより他はないのです。そこで重要となる事は「学び」=「楽しい事」という洗脳ではないでしょうか?人間は本来、学ぶ事にとても貪欲で小さい頃はひらがなが読めただけでも嬉しかったはずです。楽しい事であれば子供であっても多少の苦労は苦としません。

 しかしながら、小学校に入るととたんに「学ばされる」状況が作られ、押し付けられ「学ぶ事」=「やらされる事」=「面倒な事」という概念ができあがってしまいます。そうなると、もう取り戻すのは大変です。

 

 学びを楽しませるには、小さい頃からの学び環境が大切です。しかし、上手くいっていない時には、親御さんも良く考えて少しでも子供が学ぶ楽しみを発見できるよう共に考えてみましょう。

今からでも遅くはありません、知らない事を知る喜び、自分の力で出来ない事が出来るようになる達成感…、机上では教える事ができない根本的な教育に立ち返れば良いだけです!親や大人の命令に左右されるのではなく、自分の体験からより良い気付きを引き出す事が重要です。