塾長のつぶやき㉓想像力と定期テスト


 想像力はとても大切だとこのところよく思います。

 

 小学生の多くは、学校の宿題は明日の事だからどうやら皆忘れずにやります。「なんでやるの?」と聞くと、お母さんや先生に怒られるから…。「怒られる」という想像が直近の事だから容易にできるようです。(まぁ、子供に「怒られるからやる」と言わせては、親失格ですが…それはともかく)

 しかし、中学生になると定期テスト2週間前に、テスト範囲と提出物のリストが配られます。良い成績をとる子は、テストがいつあるかも把握しているので提出物などはとっくにその時点でほぼ終われせています。普通の子は、そこから必死に提出物を片付けにかかります。(2週間後の事を想像する事ができる子)しかし、3日前になってあわててそれに取り掛かる子もいます(3日前になりようやく「やばい」と想像します)。しかし、そんな子でもやらないでいいとは思っていないのが不思議な物です。

つまり、どれだけ先の事まで想像できる力があるかだけの差なのですが、それで学習力は大きな差となってしまう物なのです。そして、この力はそんなに直ぐに身に着く物ではないのが厄介な所です。

 

「辛いこと」は避け「楽しい事」は想像できる、当たり前の事なのですが、幼少期になるべく楽しい体験させる事で「先を想像する楽しみ」から「先を想像する力」へと成長させる事ができます。

また、目に見えない物にどれだけ触れて来たかって事も、目先の事ばかりではなく先の事を「考える」上で、非常に重要な経験の一つであると考えます。