塾長のつぶやき⑬なぜ、宿題はやらないといけないの?


宿題は「やらせても意味がない」

 よく、「うちの子は言っても言っても宿題をやらないので、寝る前になってギリギリになりやる事になるから、寝るの遅くなる」という保護者の話を聞く事があります。

 これは、私が子供達を見ているといつも感じる2極性で代表される事象なのですが、宿題を「ヤレ」といってもやれない子と、何も言わなくても「ヤル」子の違いに他なりません。学年差に関係なく見受けられ、その「差」は間違いなく「主体性」の成長差と言えます。

 

 誰しも宿題など進んでやりたい物ではありません。しかし、育ってきた環境の中で、責任感など最低限度必要な「主体性」意識が育っていれば、一般的には「しょうがないからやる」という判断をします。しかし、成長過程で与えられた物事が多すぎたり、自分が考えて行動する範囲が制限されていたりすると、「自分が考えて・判断しなければならない機会」の喪失により、「自分が何かをしなければならない」という自己責任感≒主体性が欠落してしまいます。「やりたい事」をやる前に「やった方が良い事」を考え、さらに「やらなければならない事」を見出せる能力があれば、子供は放っておいても、宿題をやります!

 

 どうしても学校の宿題は、学習量を補う為に計算や漢字のドリル形式の課題が多く、なかなかそれをヤルorヤラナイを子供に判断させるのは、無理な話しになってしまいますが、当寺子屋一心舎の宿題に関しては、保護者に対して、子供の宿題には関与しないで下さいとお願いをしております。

 宿題は、なぜやらなければならいのか?私たちはその事を子供達に教えており、やらされた宿題ならそれは意味がないと指導を致します。自らやるべき事をやり、それが出来たか出来なかったが問題なのではなく、それを自分の判断でやろうとしたかが重要であり、出来た時の達成感を感じてもらう事が重要だと考えております。

 

「なぜやらなければならいのか?を子供が理解できるよう、粘りず良く諭してみましょう!!」