塾長のつぶやき⑩ 入試問題の変化:H26年中学・高校入試

東大の推薦入試、H26年度私立中学入試

昨年、東大からの記者発表にてH28年入学より推薦入試を行う予告がありました。

<内容以下参照>

http://www.u-tokyo.ac.jp/stu03/pdf/20140129kishahappyo.pdf

 

<期待する学生像:抜粋>

入学試験の得点だけを意識した、視野の狭い受験勉強だけに意を注ぐ人よりも、学校の授業内外で、自らの興味・関心を活かし幅広く学び、その過程で見いだされるに違いない諸問題を関連付ける広い視野、あるいは自ら問題意識を掘り下げて研究する為の洞察力を真剣に獲得しようとする人を東京大学は歓迎致します。

 

 

「難し過ぎやしないか!」というメディアからの反応もありましたが、内容は・民間検定を利用・入試試験対策の狭義での先行はない・求める人物像を提示など、まさに現在中教審が示している大学入試制度その物であり、日本の教育業界をリードする東京大学がその入試制度の指針を提示したと考えられます。これにより、これから大学入試がどう変化していくかが明確になったのではないでしょうか!?浪人し1年勉強すれば良い大学に入れる可能性は略なくなったと言えます。あえて、大学入試対策という言葉を使うとすると、それは高校入学後卒業まですべての言動が大学入試対策といえます。

 

さて、この大学入試制度の指針とも言えるこの発表後の初の私立中学入試・高校入試が昨今行われました。大学入試が変われば高校入試・中学入試が変わるという論理は果たしてどうだったのでしょうか?細かいデータは取れていませんが、一つ言えることは、現況の入試を行っている学校と、早々と「人間力」重視試験に差し替えて来ている所に2分したと言えます。今、中学に入学する世代は、5年後大学入試を迎えます。今、私立中学の一部はそれをみこし既に入試方法を変えてきたと言えるでしょう。そして、その流れは来年以降加速されていきます。