塾長のつぶやき⑨大学入試制度が大きく変わります

5年後を目処に大学入試制度が大きく改変~その時、日本の教育は変わります~

 ここ数年で、小中高の学習指導要領が大きく改変されました。これは、現在中教審等にて盛んに論議されている大学入試制度の改革の序章にすぎません。日本は、ここ10年で戦後初とも言える大きな教育改革が始まっているのです。

 

 では、大学入試がどうなるのか…。幾つか略確実視されている内容を列挙致します。

①センター試験は基礎と発展の2段階となり、一定の基準を満たさないと大学入試が出来ない制度を取り入れる事で、昨今の低レベル化した大学生の学習能力の基準を引き上げる事を目的とします。また、おそらくこの基準は私立・国公立の隔て無く採用される。

②センター試験はこれまでの1点刻みの採点では無くなり、レベルに応じた数段階の評価方法を取る

③各大学共に、2次試験は「知力」片々型の試験は禁止となり、大学が明確にどういった生徒を募集したいかを明らかにし、それに沿った試験方法を取る。当然筆記試験のみに留まるケースは少なくなり、偏差値化もされる事はない。つまり偏差値が入試から無くなる。

④2次試験その物に、民間検定(英語で言えば:TOEFL、TOEIC、英検など)を採用し、試験の効率化を図る。

 

と言った内容であります。この改変が5年後にやってきます。すなわち現在の小学生はこの新改訂制度で大学入試をする事となります。ではその対策は…?ヒントは、この改定がなぜどうように起こったのかを考えてみればわかります。

今回のこの改定は、内閣総理大臣諮問機関が直接実行しており、経産省からの強い要望で進みました。経産省、つまり経済界がすでに現代の教育にNGを出しており、一刻も早く教育を変えなければ、日本は世界に遅れを取ってしまうというサインなのです。これまでは、以前の偏差値教育で良かったのです。上司の命令に忠実で、確実に情報処理をすれば世界で戦える人間になれました。しかし、今は違います。そうつまり、新しい制度での入試対策では、「今の社会で必要とされる人間とは!?」を考えみれば良いのです。これからの大学2次試験は入社試験のようになっていきます。これは、まさに海外の一流大学が取っている方法なのです。皆さんは入社試験の為に塾や予備校に通いましたでしょうか?そうです、今後これまでの予備校や塾は大多数淘汰されていくでしょう。

 

 

 ここ寺子屋一心舎での学習・教育は、社会で通用する人間の育成にあります。そして、これこそが5年後の大学入試に直結する学習・教育であると確信しております。