表現力を鍛える塾。
生きる力-感性-表現力

表現力~学習における表現力とは「教育と学習」~

規格的なパターン教育は、子供の表現力を失わせていきます。


 如何に発想が豊かでクリエイティブな能力が高い人でも、それを上手く相手に伝える、プレゼン能力がなければその能力は役に立たないと言っても過言ではありません。社会人にとってこの表現力は非常に重要な能力と言えるでしょう。

 この能力は、幼児~学童期で著しく成長する能力で、言葉を覚え、自分の意志を相手に伝えるということが原点となります。小学校低学年ではまだ自分の意見が上手く相手に伝えられず、泣きながら、的を得ない話を長々と話す子も多く見受けられます…。しかし、往々にしてそうした自分の意志を冷静に伝えられない子供は、学習能力においても低い傾向があります。つまり、この表現力の育成という「教育」は「学習」にとても重要な影響を及ぼすのです。

 

<<学童期の学習における表現力の重要性>>

①頭の中を整理する

頭の中がぐちゃぐちゃで、何だか分からなくなってしまう子供には、思考能力と集中力を養うことが大事です。物事を構造的に順を追って理解すること、整理して吐き出す(言う・書く)ことができるようになります。つまり「論理的思考能力」と言え、学習において、非常に重要な能力です。育成方法は難しいのですが、子供への様々な負担が大きくなっていないか検証することから始めると良いかと思います。

 

②パターン教育による弊害

表現力が乏しい子供の多くに、家庭での教育が厳しい子供が多く見受けられます。ルールに縛られすぎると、主体性に欠け、自分では何も考えることができなくなってしまいます。学習においても同じことが言えます。決まったパターン(ルール)で同じような問題を繰返しやるドリル方式で学習を続けると、「考える能力」が乏しくなり、自分を「表現」する力が失われてしまいます。現代教育の最大の弊害と言えるでしょう。

こうした教育のまま成長していくと、社会人になっても言わば「つまらない意見しか言えない人」となってしまいます。

 

③主体性の育成

子供の成長にはいくつかのステージがありますが、幼児~学童初期には、ルールに従い何かをやるということに達成感を感じます。そして学童後期(小学中~高学年)には、自分で考えて自由な発想を表現することに達成感を感じるようになります。この成長段階を阻害するような「教育」をしないよう注意をしなければなりません。あまりこうでなければならないという学習は存在しないからなのです。

とは言え、やってはいけない「ルール」を指導し理解できるのも実は学童後期であり、集団におけるルールや個性を取り違えないようにするのも、教育の役割と言えるでしょう。


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