塾長のつぶやき⑧勉強と教育、そして塾

塾の役割、塾の選択、学習とは…。

 一重に「学習塾」と言っても、進学塾、補習塾、総合塾…、又大手や地域密着型、そして個別指導、中規模、大規模クラス形式などなど、様々な形態があり、選択に苦労をするかと思います。

 しかし、総じて皆さんが塾に子供を入れる目的は子供の学習力の向上と言えるのではないでしょうか?実は、そこに塾選択を失敗する原因があるのです。どんな塾講師も、「勉強」だけを教えているわけではないのです。必ずそこには「教育」があります。なぜならば「学習指導」は教育の一環であり様々な教育的指導の上に成り立っているからなのです。もし、勉強だけを教えているという講師がいるとするならば、それは出来の悪いアルバイト講師だけでしょう。「塾」とは立派な教育機関であり、学校や家庭、社会や地域で指導しきれない教育内容を指導する施設で、それが往々にして「学習」に特出しているので、これだけ多くの学習塾が乱立しているわけです。

 

 では、塾選択において失敗しない為にはどうすれば良いのでしょうか?それは簡単です。皆さんがこれまで進学してきた際に、中学・高校・大学を選定してきたかと思いますが、それと同じ事をすれば良いのです。塾選択の際、多くはその「合格実績」に目を奪われがちではないでしょうか?確かにそれも一つ重要なコンテンツと言えます。では、皆さんが大学へ入る際、就職率だけを注視したでしょうか?勿論、大学選択ではその学校のブランド力を注視するなど様々ですが、少なくとも、それだけを判断材料にしなかったでしょう。塾選択も同様に、その校風や指導方針、理念など本来その教育機関としての本質的な「性格」を判断し、そこが子供に適しているのかを判断する必要があるのです。そうです、入るのは子供なのです!!実績のある優良な大手進学塾には、必ず立派な経営理念があり、そして教育理念が存在し、合格実績の上に子供達の成長を評価する能力を持った講師が沢山います。だから、「大手」と言われるのです。しかし、「大手」だからと言って、その「教室」によい講師がいるとは限らないという事も覚えておきましょう…。

 

 最後に…。子供を学習塾に入れて勉強ができるようになってもらいたいと考える事は当然です。しかし、「保護者」は子供の育成を学校や塾だけにまかせず自分が責任を持ち、「教育機関」の従事者は責任を持って子供の本来の教育を考え、地域社会が温かく子供を見守れば、必ず優秀な子供が成長していくはずです!